雨乞山古墳

第4次出雲遠征のトップは、この古墳から。

松江市八雲町東岩坂川向、雨乞山南麓の竹林中に
ある古墳です。
左の写真の、ちょうど中央付近(竹林の左端)に墳丘が
隠れています。

下記に付近のマップを作成しましたので参考に。


竹林を西側から。

中央右に古墳の表示が建ってるのが見えるかな?

表示板。

ご覧の通り藪まみれ。
見学なさるのは冬季をお薦めします。


(´Д`;)

藪を掻き分けるとすぐ開口部。

南東に開口しています。


開口部。

典型的な出雲の石棺式石室です。
一辺が14mの方墳で、尾根の後部をカットして墳丘を
盛り上げた造り。
複室構造だそうで、左右に残っている石材は前室の
側壁らしい。
7世紀の終末期古墳です。

開口部は高さ1m弱。

玄室。

これまで見学した石棺式石室の中でも屈指の
精緻な石室です!


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ


サイズは幅2.1m、高さ1.75m、奥行き1.7m。
凝灰岩の切石造りですが、この加工精度は驚嘆です。

・・・ああ、写真はパノラマ合成したため石材が湾曲して
ますが、実際はどれもキッチリした四角形です。

天井石。

天井部は屋根形の平入り構造になっています。

左側壁。

この面だけ石材が2枚用いられています。

右側壁。

こちらは正方形に近い一枚岩。
右下がパノラマ合成の際欠けてしまいますた・・・orz


玄室から開口部。

分厚い石材を精密加工した逸品です。
島根訪問の際はぜひ見学していただきたい。


(・∀・)イイネ!!

     雨乞山古墳   総合評価               
   ビギナーお薦め度  冬場にぜひ見学していただきたい石棺式石室。
   マニアお薦め度  マニア必見の精緻な石室。
  交通アクセス状況    駐車スペース無し。 下車後徒歩約3分。
  観賞のポイント  数ある石棺式石室の中でも、石材の加工精度はトップクラス。 ぜひ隅々まで
 ジックリ見学していただきたい。
  その他の注意点    ライト推奨。 冬季推奨。 夏季はマムシ・ハチに注意。



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