長波古墳

山陽自動車道福山西ICから国道2号線松永バイパス
福山西ICに至る道筋には、後期の古墳群が群集して
います。
その中でも、特に大きくて見学しやすい古墳が4基、
付近に散在しております。
この長波古墳もそのうちの1基です。

下記に付近の古墳の分布図を作成してみましたので
参考にしてください。



松永バイパスの側道に架かっている荒神山橋を南に渡った
地点に、果樹園が広がっています。
その果樹園を南東に抜けると竹林があり、その中に長波古墳が
存在しています。
側道からは50mほどですが、果樹園内を抜ける際には十分
配慮してください。

左の写真は古墳開口部脇に立っている標柱。
この福山市の主要な古墳には、必ず説明板かこの標柱が
設置されています。
標柱には必要最小限の情報が記されているので、助かりますな。



(・∀・)イイネ!!

開口部。


・・・狭?!
Σ(・ε・;)


なんかもう、形だけ開口してますって感じの開口部。
身体も入りかねる大きさですが、4時間もかかってたどり
着いた古墳なので、清水の舞台からバンジージャンプ
したつもりで入室!



ズサ━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━!!

玄室。

幅2.5m、高さ1.5mほど、玄室長4mの幅広な玄室。
小ぶりな自然石を用いていて、側壁が標識の記載どおり
天井部にいくに従って大きく持ち送っています。
いわゆる穹窿式石室に近い形式で、初期の横穴式石室
の特徴を備えています。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

奥壁上部。

・・・これは、微妙に三角持ち送り天井っぽい造り
ですな・・・


(・∀・)チゴイネ!

天井石。

何気に巨大な天井石。
穹窿式石室の天井部とはちょっと違うような気がするし、
穹窿式から普通の横穴式石室に移行する過程の石室
なのかも・・・

玄室から開口部。

右片袖式・・・と言いたいところですが、この開口部は
天井部分で、開口部の下の石がまぐさ石らしい。

・・・でも、やっぱり右片袖式かな・・・?



(・ω・ )モニュ?

     長波古墳    総合評価                
   ビギナーお薦め度  貴重な初期型の横穴式石室なのだが、開口部が・・・
   マニアお薦め度  ドーム型に近い初期の横穴式石室なので、入室しとけ。
  交通アクセス状況     果樹園脇に駐車スペース有り。大型車進入注意
 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント  この周辺の横穴式石室では恐らく最古の石室です。開口部が狭いですが、
 ぜひ側壁の持ち送りや天井部分を、間近で観察していただきたい。
  その他の注意点    ライト必須。 カマドウマ注意報発令中!
                夏季はマムシ・ハチに注意。 



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