勘定塚古墳



伊賀市外山、JR関西本線佐那具駅の北にある古墳
・・・と、どのサイトにもありますが、実際現地に行って
みると、所在が全く分かりません!

仕方なく近所の農家のお婆さんに尋ねて案内して
いただきましたが、これはちょっと一人ではキツイかも。

・・・と、いうことで、下記にマップを作成してみますた。

この伊賀市、古墳にはとことん冷淡で、ほとんどの
古墳は墳丘脇にしか表示が無く、途中の経路には
全然標識がありません。。
この勘定塚古墳は、古墳脇にさえ一切の表示が無い
ので、初見では迷うこと必至です!
迷った時は、潔く近所の方に尋ねた方が早いかも・・・












JRの北を線路に沿って走る側道の、駅の真北に倉庫?
と民家の間を北に上がる細道があります。
北の丘陵に突き当たった左に一軒の民家があり、その
西に墳丘があリます。

上のパノラマ写真は開口部前から。
古墳は封土が消失し、玄室後部だけが残存しています。

左の写真は玄室。
小さな祠が祀られています。

まず一見して驚くのが、その大きさでしょう。
とにかく幅が広い!!
たいてい、大きな石室でも幅3mを超えるものはほとんど
無いのですが、この勘定塚古墳はなんと3.6m
あります!


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ


しかも、天井石がとてつもなく大きく、これまで見たことが
無いスケールです。
思わず写真を撮るのを忘れて見とれてしまいますた・・・



(*´д`*)パッション!!




右側壁。

石材を失い、ギリギリのバランスでようやく天井石を
支えています。
これまで、何度も東南海地震などの巨大地震を経験して
きたはずですが、こうして今残っているのは奇跡としか
言いようがありませんな・・・



(*´д`*)ハァハァハァアハァ




左側壁。

こちらも巨石を使用。
こっちは石材裏の封土が残っているせいか、多少は
安定してるようです。




天井石を撮影。

・・・しかし、ホントに半円形の一枚岩なんですよ。
これを天井に架けるなんて、いったいどれくらいの労力が
費やされたんだろう・・・?



( ;∀;) カンドーシタ




玄室から開口部。

玄室サイズは幅3.6m、高さ2m、玄室長4.7m以上。
7世紀前半、柘植川流域最後の首長墓。

伊賀を訪れる際にはぜひ見学していただきたい。




     勘定塚古墳    総合評価                 
   ビギナーお薦め度  これはビギナーさんにも見学していただきたいですな。
   マニアお薦め度  伊賀最大級の石室。見学必須です。
  交通アクセス状況     駐車スペース無し。 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント  なんといっても巨大な天井石! 側壁の ((;゚Д゚)ガクガクブルブル 具合も必見。 
  その他の注意点  夏季はマムシ・ハチに注意。 





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