|
|
|
|
さて、この福山市の古墳でも最重要と思われる、
尾市1号墳です。
今回は通常の3倍(当社比)の画像があります
ので、ジックリご覧下さい。
福山市新市町常、県道26号線宮内上交差点から
500mほど北西に進み、そこで交差点を北に入って
そのまま北上します。
真っ直ぐ2kmほど行くと、道路右手に古墳の説明板が
立っています。
そこから東の丘陵目指して上がっていくと、古墳への
標識があります。
下記にマップを作成しましたので参考に。
左の写真は、コンクリート道から山道への入り口です。
ここまで自動車で来てしまうとUターンできないので、
コンクリート道が始まる地点の廃屋前に駐車して
下さい(現地人推奨
|
|
|
|
|
|
|
|
画像が斜めになってしまうくらいの急な山道。
メタボディ標準装備の私には拷問に等しい・・・
(;´ρ`)チカレタヨ・・・ |
|
|
|
|
|
山道を登ること5分余り、丘陵頂上に墳丘を発見!
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ |
|
|
|
|
|
・・・と喜んだのもつかの間、墳丘全体がシートで
覆われています!!
も、もしや墳丘閉鎖か・・・?
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
|
|
|
|
|
|
南側に回ると、何とか開口してますた・・・
(;・∀・)・・・よ、よかった・・・
しかし、ご覧の通り墳丘の損傷が激しいため、見学される
方は早めに訪れたほうが・・・
|
|
|
|
|
|
トップの説明板の石室図が消えてたため、ここで補足を。
左図のように、この尾市1号墳、石室が3つに分岐した
非常に珍しい構造になっています。
一応、中央奥の石槨を中央槨、東側(入室して右手)
を東槨、西側(入室して左手)を西槨とします。
この特徴的な形状のため、この古墳は別名
「尾市十字塚古墳」と呼ばれています。
しかも、墳丘も希少な八角形墳と、何から何まで
スペシャル仕様の古墳なのです。
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
|
|
|
|
|
|
羨道部分。
花崗岩の切石で構成された精緻な石槨がアナタを
待っています・・・
(*´д`*)ハァハァハァアハァ
|
|
|
|
|
|
まずは中央槨を。
・・・もう、想像を絶する超精緻な石組みです!!
奥幅1.16m、高さ1.15m、奥行き1.61〜1.68m。
上下左右の各面が、全て切石の一枚岩で構成されて
います!
おお、これは神の御業か・・・
(゚∀゚)神のヨカーン |
|
|
|
|
|
この古墳の大きな特徴のひとつに、漆喰が非常に
いい状態で残っている点が挙げられます。
これは中央槨の右上隅。
漆喰が完璧に残っています!
・・・しかも、しかもですよ、細いヘラのような道具で
漆喰に付けた波状の模様まで確認できるのです!
す、素晴らしい・・・
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
|
|
|
|
|
|
|
|
続いては西槨を。
これは東槨内部から西槨を撮影。
向って右が中央槨、左が開口部。
よく見ると、開口部側の側壁の外面が斜めにカット
されてるのが分かりますね。
これは、外側から扉石を嵌め込むための加工だと
考えられています。
(・∀・)イイ!!
|
|
|
|
|
|
西槨内部。
奥幅0.95m、高さ1.06m、奥行き1.71〜1.75m。
中央槨よりやや幅が狭い、細長い石室です。
この西槨も、ふんだんに漆喰が使用されてますな・・・
(*´д`*)ハァハァハァアハァ
|
|
|
|
|
|
側壁部分の漆喰。
・・・しかし、こんなにハッキリ漆喰が残っているのは
前代未聞ですな・・・
こうやって、千数百年前に塗られた漆喰の現物を
見学できるなんて・・・幸せ。
ヾ(>▽<)ゞ ウレシイ♪ |
|
|
|
|
|
今度は西槨から東槨を。
東槨の開口部側の側壁も、外面が斜めにカットされてる
のが分かります。 |
|
|
|
|
|
東槨内部。
奥幅1.01m、高さ1.12m、奥行き1.71〜1.79m。
・・・これまた豪快に漆喰が残存してますな。
これくらい残ってると、かつての漆喰で覆われた
石室内部が想像しやすい・・・
( ;∀;) カンドーシタ
|
|
|
|
|
|
奥壁に、妙な漆喰の跡が。
・・・恐らく、割れた石材の亀裂に漆喰を盛って補修した
跡のようです。
(・∀・) 職人
ミ,,゚Д゚彡 親方
(・∀・) ・・・お、親方! 奥壁割っちまいました!
ミ,,゚Д゚彡 な、何やってんだ馬鹿野郎!
(・∀・) ど、どうしましょう・・・
ミ,,゚Д゚彡 サッサと割れ目に漆喰盛っとけ! 上塗り
すりゃ分かんねーから!
(・∀・) は、はい!
ミ,,゚Д゚彡 ・・・あー、これ、給料から差っ引いとくから。
(・∀・) ・・・・・( TДT)
・・・とかいうアクシデントがあったのかも。
|
|
|
|
|
|
・・・しかし、これほどの石槨を仕上げるには、並々ならぬ
苦労があったんでしょうな・・・
|
|
|
|
|
|
開口部。
ちょうど中央のベニヤ板の下辺りに、方形の礼拝石が
あるそうですが、シートで覆われ見学できませんした・・・
また、この古墳は気合を入れて全石槨をムービー撮影
いたしました。
ちょっと長くなりましたが、ぜひご覧下さい。
|
|
|
|
|
|
尾市1号墳 総合評価 |
ビギナーお薦め度 |
|
行ける機会があったら絶対行くべし! |
マニアお薦め度 |
|
何も言うな。 とにかく見とけ。 |
交通アクセス状況 |
|
コンクリート道手前にに駐車スペース有り。 大型車
進入注意。 下車後徒歩約5分。 |
観賞のポイント |
もうあらゆる所を見ろとしか・・・ 漆喰や石材の表面処理等、心ゆくまで
ジックリどうぞ。 |
その他の注意点 |
ライト推奨。 滑落注意。 夏季はマムシ・ハチに注意。 |
|
|
|