空山16号墳

空山15号墳のすぐ隣に説明板がありますが、古墳自体は
道路から10mほど藪の奥に入った場所にあります。

左の写真は墳丘全景。
石室の下半分だけが残っています。


玄室。

幅2m、玄室長3.5mほどか。
石室の石材は、横長の切石を用いているようです。

玄室から開口部。

現状は左片袖式。

こちらは右側壁。

向って右端が奥壁の石材。

こちら側の石材には線刻はほとんど無いようです。

・・・さて、この古墳にも線刻壁画があります。
有名なのは船の線刻と鳥の線刻なのですが、「日本の古代遺跡」
にも、「相当注意深く観察しないと探し出せない」とあるよう
分かりにくい状態になっています。

しかし!
今回、奇跡的に100%確実な線刻を発見しましたので、
左の写真に位置を記しておきます。

左側壁、上部の石材に船の線刻(日本の古代遺跡83P下)
その下の石材、地面すれすれの位置に鳥の線刻(83P左中央)
がありました。

手書きで稚拙ですが、左に線刻の図を描いてみますた。

下の1枚目の写真は船の線刻。
左の船の絵の、左半分が鮮明に観察できます。

2枚目の写真は鳥の線刻。
左の鳥の絵の、胴体から下と足が観察できます。
どちらも劣化が激しく、日本の古代遺跡の写真よりも
薄くなってきてます。

3枚目も線刻だと思うのですが、何の線刻だかよく分かりません・・・

とにかく、3基のなかでは一番分かりやすく見学しやすいので、
ぜひ現地で現物を見学してください。






トップへ
戻る