黒谷暮坪1号墳



三原市大和町下草井、県道161号線沿いに左記の
標識が出ています。




山麓にきれいな墳丘が残存。
直径10m以上、高さ3.5mの円墳。




墳丘全景。

南西に向って開口。








開口部。

羨道の天井部は欠損しています。
中に何やら見えてますが・・・?




玄室。

大きな石棚が完存しています!


石棚キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!


非常に極太の石棚に見えますが、この石棚、他の古墳とは
一味違います!

実は、この石棚は2枚の石材で構成されていて、奥側は
長さ1.8m、幅1m、厚さ0.2〜0.5mの石材を横長にして
両側壁に架け渡し、手前の見えてる石材は、長さ1.8m、
幅0.6m、厚さ0.2mのものを縦に使っているのです。

つまり、手前の石材を手摺状にして、ちょうど二段ベッド
ような形状にしています。

そのため、ご覧のように石棚上部の方が下部より石室幅が
広くなっています。


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




石棚上部。

下記のパノラマ写真を見ても分るように、石棚上面は
手前の石材より一段低く、全体がバスケット状になって
います。
このため、この石棚は単なる祭壇ではなく、この上に
遺体を安置して棺台のように用いられていたのではと
考えられています。



(*´д`*)パッション!!








石棚下部。

石棚上部より明らかに幅が狭いのが分かります。




天井部。

底面を平たく整形した板石を使用。

玄室サイズは奥壁幅1.4m、中央幅1.6m、高さ2.2m、
玄室長6.85mのやや胴張りの床面プラン。





玄室から開口部。

無袖式。

この石室もムービー撮影しましたので、石棚をジックリと
ご覧下さい。




     黒谷暮坪1号墳    総合評価                  
   ビギナーお薦め度  簡単に見学できる石棚付石室。
   マニアお薦め度  石棚マニアならずとも必見の古墳。
  交通アクセス状況      駐車スペース無し。 大型車進入注意。
 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント  なんといっても個性的な石棚。 石材の構成や側壁との接続状況、石棚上部と
 下部との違いを綿密にチェック!。 
  その他の注意点  夏季はマムシ・ハチに注意。 





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