鳶尾塚古墳


吉備の古墳大王、かまどねこ様が巨大石室を発見
されたと聞き、さっそく現場検証に行ってまいりますた。

こうもり塚古墳から北へ600mほど、北へ突き出た
丘陵頂上にあります。
まずこうもり塚から東進し、国道429号線を北へ折れて
最初の信号を左折。
300mほど行くと左手に開けた農地とこちらに突き
出した丘陵が見えてきます。(トップの写真)

この森の中央向ってやや左側に墳丘があります。
写真右端に写ってる畦道を渡って丘陵に向かい、
ぐるっと左に回って50mほど行った右手の山腹に
開口してるはずです。

下記にマップを作成してみましたが、かまどねこ様の
当該ページの分布図を参照してください。

左の写真は開口部を上から撮影しましたが、
分りませんかそうですか。



(・ω・` )


開口部。

うっかり墳丘の裏側からアプローチしたおかげで、
墳丘は見えてるのに開口部を発見するまで10分くらい
かかってしまいました。

墳丘周辺は倒木と藪で、身動きすらままならない状態。
間違っても夏季に訪問しようとは思わないで下さい、
いや、マジで。

開口部は高さ1m余りと楽に入室可能。


羨道部。

幅1.7m、高さ1.8m、羨道長5m。
数値はかまどねこ様の記述を踏襲。
玄門のまぐさ石が一段下がっています。


玄室。


・・・何じゃこりゃ?!

エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?


巨石で固められた巨石墳です!
玄室長6.5m、幅2.3m、高さ2.4m。
とにかく、四方が平面加工された巨石で構成されて
います。
付近の群集墳と比べても群を抜く巨大石室!
こうもり塚や江崎古墳に匹敵する規模です。

こ、こんな巨大石室が放置状態だなんて・・・
岡山、恐ろしい子・・・・


((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

そして必見なのが、この超巨大天井石!

長さ5m、幅2m以上の一枚岩です!
これまで見た巨石では、観音寺市の角塚古墳
右側壁の石材が巨大でしたが、あれより一回り大きい
超巨石!

試しに、石材の厚みを50cmと仮定して重量を
計算してみると・・・

5m×2m×0.5m×2.8(花崗岩の比重)

・・・=14トン?!

厚みは50cm以上ありそうだから、下手すると
20トンオーバーの超ヘビー級です!

・・・こ、こんなんどうやって運んだんや・・・?



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

そしてこの右側壁の石材!

天井石には及びませんが、それ
でも長さ3m、幅1mほどの巨石!

し、信じられん・・・



(*´д`*)ハァハァハァアハァ

左側壁。

この石材も長さ2m以上あります。

こんな巨石をふんだんに用いている以上、この古墳の
被葬者は並みの権力者じゃないことは明白ですな。

位置的にも、こうもり塚や江崎古墳の被葬者と関係の
ある人物のように思えるのだが・・・

玄室から開口部。

両袖式。

さて、この古墳、ムービー撮影したかったのですが
暗すぎて不可・・・orz
どうやってこの大きさを表現しようか悩みましたが、
考えてみると広島県福山市の大迫金環塚古墳
石室とほぼ同サイズです!
そちらのムービーを見ていただければ、この石室の
雰囲気を疑似体験できるかと思います。

・・・しかし、広島なら県史跡の石室と同サイズなのに
岡山では放置・・・

岡山県、凄すぎ!


ド━(゚Д゚)━ ン !!!


玄門脇に供えられていたお酒。

・・・やはり、無名とはいいながら誰かが供養して
おられたようです・・・



( ;∀;) イイハナシダナー

羨道から開口部l。

・・・しかし、マジで度肝を抜かれましたわ・・・・・



ヨカターヨ・゚・(ノД`)・゚・

     鳶尾塚古墳    総合評価                
   ビギナーお薦め度  見学して欲しいけど、凄い藪なんだよ・・・
   マニアお薦め度  見ろ! 以上。
  交通アクセス状況      道路脇に駐車スペースあり。 下車後徒歩約5分。
  観賞のポイント  やはり超巨大天井石。 飽きるほど眺めてください。
  その他の注意点     ライト必須。 冬季推奨。 
                   カマドウマ注意報発令中! 
                   夏季はマムシ・ハチに注意。 。 



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