炭焼古墳

土岐市泉町定林寺、中央自動車道土岐ICの南東にある
住宅街中に、定林寺の墓地があります。
墓地入り口から20mほど上ると屋根付の駐車場があり、
その右上に墳丘が見えます。


墳丘。

南に開口している円墳。
背が低く、ペタッとした感じを受けます。

開口部。

手前の羨道部分は、天井部が欠損しています。
玄室のまぐさ石と袖石が見えていますが、これは前室の
開口部です。
この古墳、この近辺では非常に珍しい、前室と後室に
分かれた複室構造の石室を持っているのです。


キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

前室。

ほとんど同じ、後室の開口部があります。
側壁は直方体に加工した石材を丁寧に積み上げていて
天井部は巨大な板石を架けています。
天井近くの石材が燻されたように煤けていますが、これが
「炭焼古墳」の名称の由来でしょうか。


後室。

前室とは雰囲気がガラッと変わって、巨石を用いた
石槨形式の石室です。
天井、側壁、鏡石とも、表面加工された巨石で
構成されていて、終末期古墳の完成された姿を
余すところ無く表現しています。


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

後室から開口部。

天井の高さは、前室よりも一段高いようです。

前室から開口部。

・・・しかし、この側壁の施工方法の違いは
興味深いですな・・・
右側の側壁が、普通とは違って外側に傾いているのは、
何か意味があるのかな・・・?


( ゚Д゚)ハァ?

      炭焼古墳    総合評価              
   ビギナーお薦め度  ビギナーさんにもぜひ見学して欲しい古墳です。
   マニアお薦め度  複室形式の精美な石室。 見学必須です。
  交通アクセス状況     墓地内に駐車場有り。 大型車進入注意。
 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント  前室と後室との石材の組み方の違いに注目。 隅々まで見学すべし。
  その他の注意点    ライト必須。



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