H-36号・A−5号墳

墓地の北の外れに、ひっそりと墳丘のみの古墳が
保存されています。

遺跡地図的には、これがH-36号墳のようです。

墳丘。

・・・しかし資料には横穴式石室と記されているのだが・・・
それらしき石材は確認できず。



(´・ω・`)ショボーン

H-36号墳脇から北の丘陵を撮影。

中央の農地奥の林内に、寺口忍海A支群が分布して
います。

丘陵上。

丘陵は南北に細長く、その尾根上に南北に墳丘が
連なってるはずなのですが、ご覧の通り植林と雑草の
ため、ほとんど墳丘が確認できません。

・・・ここには10基弱の古墳があるはずだが・・・

そのなかで唯一明確に確認できるのが、このA−5号墳。
A-5号墳は、墳丘上に石碑が祀られてるので簡単に
確認できます。

開口部。

東に開口・・・・って、雑草で全然分かりません。
しかし、資料に横穴式石室とあるので確かめてみると・・・

雑草を掃除したら、小さな開口部が現れました。
幅1m、高さ50cmほど。

もちろん歩いては入室できないので・・・



ズサ━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━!!

羨道。

土砂で埋まっている上に、羨道が長い!
長さは4mくらいありそうです。

苦労して這いずって行くと・・・

玄室に到着・・・・って、玄室広?!


エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?


予想外に内部は広い!
幅、高さとも2m弱、玄室長は5m近くありそう。
床面がかなり埋まっている点を差し引いても、この
寺口忍海古墳群でも屈指の大型石室です!


玄室奥壁部分。

用いている石材も巨大です。
D-30号墳ほど石材の表面加工が精緻ではなく、
E-3号墳からD-30号墳へと、石室形状が変化する
過程で築かれた石室だと思われますな。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

玄室から開口部。

右片袖式。

玄門の状態から見て、1m以上は床面が埋まっている
ようです。

石室全長も10m近くあり、この古墳群では最大級の
石室だといえるでしょう。



(・∀・)チゴイネ!

羨道から開口部。

・・・しかし、ご覧の通りの凄まじい藪ですので、見学
なさるのは冬季をお薦めします。
また、この古墳はライト必須ですよ!



(,,゚Д゚) ガンガレ!



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