鹿高神社境内古墳

名張市安部田、国道165号線を錦生小学校から
南下すると、道路西側に鹿高神社があります。
その神社境内の山林に、前方後円墳1基、円墳2基の
鹿高神社境内古墳群があります。

左の写真は山林の頂上部にある前方後円墳墳丘。
後円部から前方部。

前方部から後円部。

この古墳、珍しいことに一墳丘に2基の石室を備えて
います。

下記にマップを作成しましたので参考に。



後円部石室。

どちらの石室も南西に開口しています。

・・・開口部狭?!

Σ(・ε・;)


高さ50cmほどしかない開口部。
もちろん・・・



ズサ━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━!!

玄室。

幅2m、高さ2.5mほど、玄室長4.7m。
巨石を用いた巨石墳で、整形された花崗岩?を
用いて組み上げられています。
床面が少し埋まっていますが、そのスケールは
なかなかのモノ。
保存状態もいいようです。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

埋葬主体は箱形石棺らしく、棺材と思われる板石が
残存しています。

玄室から開口部。

両袖式。

まぐさ石の巨大さも印象的。
左下にも石棺材が見える・・・

羨道。

幅1.3m、長さ5.3mあり、石室全長は10mに
達します。



(・∀・)イイ!!

何とか這いずり出て、隣の前方部の開口部へ。

ひときわ狭?!

 ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!


・・・もう、明らかに後円部の開口部より小さい!
先ほどは羨道部で腕立て伏せができるくらいの余裕が
あったのですが、こちらはマジでギリギリいっぱい!
文字通り、身体を捻じ込むようにして入室しますた・・・



ズサ━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━!!

けっこう長い羨道をズリズリ進み、やっとこさ玄室へ。

・・・なんだかさっきと雰囲気が違いますな。
幅1.65m、高さ2mほど、玄室長4.55m。
後円部石室よりやや小ぶりですが、使われている
石材が全然違います!

非常に小ぶりな石材を丁寧に積み上げていて、
石室の制作集団が違うことを思わせます。

それに・・・・・あれ?
奥壁に描かれた「中」って何?!
まさか・・・被葬者が毒餃子の国の人
だったとか・・・?



((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

こちらの石室には、明確な石棺材が!

やはり、こちらの石室も埋葬主体は箱形石棺だった
ようです。



(*´д`*)ハァハァハァアハァ

玄室から開口部。

「日本の古代遺跡 三重」には、無袖式とありますが
どう見てもこれは両袖式やろ・・・


( ゚Д゚)ハァ?


画面下にも大きな石棺材が見えますな。

羨道。

一見しただけで分かるこの狭さ!
長さ3.1mとありますが、体感長さは5mくらいに
感じる・・・
石室全長7.65m。

さて、こちらは前方後円墳の南山腹にある円墳。

直径15mほど。

墳頂部。

・・・特に何もなし。

先ほどの円墳のすぐ下にもう1基。

こちらも直径15mほどの円墳。

墳頂。

こちらも石材などは見当たらず。
前方後円墳の陪塚か?

     鹿高神社境内古墳群    総合評価             
   ビギナーお薦め度  開口部がなぁ・・・
   マニアお薦め度  石室マニア垂涎の一墳丘二石室の古墳。
  交通アクセス状況     神社境内に駐車場有り。 大型車進入注意。
 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント  石材の使い方が対照的な二つの石室。 石棺材も必見です。 
  その他の注意点    ライト必須。 カマドウマ注意報発令中!
               夏季はマムシ・ハチに注意。 



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