出来山3号墳



狐平古墳から北へ1kmほど、三切池西の山腹にある
古墳です。
この山麓に大きな山林公園(桜の名所)があり、その
公園内を上る道路を上り切った地点の右側に大きな
コンクリート製の建物(水道施設?)があります。
そのから左上の農地に向って獣道があり、上り切った
農地内に古墳が開口しています。

下記のマップを参照してください。












開口部。

高さ1.5m、幅50cmほどか。
羨道はほぼ完全に残っているようです。




玄室。

これは緻密な石室です!
幅1.5m、高さ3m弱、玄室長4mほど。
石室の床面プランはやや胴張りか。

小ぶりな石材を乱石積みにしてますが、その精度は
非常に高く、闇雲に積まれたのではなく計算して石材を
積み上げているという印象を受けました。

・・・これは見事の一語に尽きますわ・・・



(*´д`*)ハァハァハァアハァ




天井部。

天井石は巨石が用いられていますが、それを支える
側壁の石材がまた細かい!
どうやってバランスを取ってるのか、製作者のテクニックに
驚くばかりです・・・



(・∀・)イイ!!




玄室yから開口部。

両袖式。

袖部分も、立柱石の外側に小ぶりな石材で袖部分を
二重に構築するという独創的な形状。

どこまでも小ぶりな石材を用いるという、この徹底
ぶりには感動すら覚えますな・・・




門下には、梱石を配置して羨道と玄室を区別して
います。
この近辺の古墳で梱石が用いられているのは非常に
珍しい例です。

・・・しかし、この玄門部分は個性的です。
普通、羨道と立柱石は、同じ幅か立柱石のほうが
内側に張り出しているのですが、この玄門は立柱石が
羨道より外側に凹んでますな・・・



(*´д`*)パッション!!




羨道から開口部。

カラッとしていて見学しやすい古墳。
ビギナーさんにもお薦めできます。



(・∀・)イイネ!!




      出来山3号墳    総合評価               
   ビギナーお薦め度  これはビギナーさんにもお薦め物件です。
   マニアお薦め度  精緻で個性的なマニア好みの逸品。
  交通アクセス状況     公園内に駐車スペース有り。 下車後徒歩約3分。
  観賞のポイント  精緻な玄室の石積みはもちろん、梱石や個性的な玄門周りにも注目。  
  その他の注意点   ライト必須 





トップへ
戻る