宮山古墳(室大墓)


国道309号線室交差点から東に300mほどいくと、
右手(南)に巨大な前方後円墳が見えてきます。
これが、宮山古墳(室大墓)です。
東西に古墳の主軸を向けていて、東の後円部端から
神社を抜けて墳丘に上がれるようになっています。

上のパノラマ写真は南側から墳丘全景。
向って右が後円部。
古墳の南には公園があって、そこから古墳を眺める
ことが出来ます。


後円部墳頂。

墳頂には、竪穴式石室に収められた組合式長持形石棺と、
北側に露出した石室天井石があります。


いやね、私、つねづね疑問に思ってたんですよ。
このタコみたいな縄掛突起の付いた石棺、どのサイトを
見ても、どアップの写真しかないじゃないですか。
どうしてなのか不思議に思ってたのですが、全てのナゾは
解けた!

 m9(・∀・)ビシッ!!


・・・この石棺、竪穴式石室に収まってるんですが、その
前の空間の狭いこと狭いこと!
石室に入ると目の前が石棺という、かぶりつき状態!
おかげて距離がとれず、全体像を撮影するのにえらい
苦労しますた・・・

右奥の縄掛突起。

石棺前にはビールのプラスチックケースが足場代わりに
置いてあり、懐中電灯も置いてあります。
どうやらボランティアの方々が管理してくださってるようです。
感謝の念にたえません・・・


アリガト!(´▽`)





・・・でも、懐中電灯切れてましたよ。

左の縄掛突起。

・・・石室の側壁にめり込んどる・・・

このあまりにもタイトな設置状況から、まず石棺を設置して
それから周りに石室を囲っていったと考えられています。

石棺内部。

極めて精緻な加工です。
蓋は長さ3.51m、幅1.32〜1.47m、厚さ0.28m。
棺身は内法長2.29m、幅約0.9m、高さ0.9〜1m。
蓋の上面は格子状に模様が彫られています。
中に朱が残ってるのかな・・・?


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

北側の石室天井石。

縄掛突起が見えてますな。

この古墳もムービー撮影しましたので、この巨大石棺を
ジックリご覧下さい。

      宮山古墳(室大墓)     総合評価            
   ビギナーお薦め度  巨大石棺を間近で見学できるチャンス。
   マニアお薦め度  これはもう、見学必須古墳です。
  交通アクセス状況    駐車場スペース無し。 下車後徒歩約3分。
  観賞のポイント  もう石棺しかないでしょう。 穴が開くほど(開いてるけど)見つめてください!
  その他の注意点   ライト推奨。 夏季はマムシ・ハチに注意。



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