中切古墳

御嵩町中切の丘陵上にある前方後円墳です。
ちょっと行き方が分かりにくく、国道から見えてる
南側からは行けず、丘陵の北側へ回り込まねば
なりません。

国道21号線中切交差点を北に曲がって100mほど
行くと、大きな石仏?が建っている交差点に出ます。
そこを右折(東)して数十m行った右手(南)に、丘陵へ
入る山道があります。
そこへ入って道なりに西へ進むと、古墳の開口部まで
たどり着きます。

左記の写真は、丘陵への入り口を撮影したものです。
写真中央の左側あたりに進入路があります。
写真右奥に石仏?有り。

下記に地図を作成しましたので参考に。


墳丘。

これは多分、前方部側。
大きな墳丘が残っているのですが、雑草が生い茂って
いるのと、辺りが薄暗いのでよく分かりません。
冬場ならもっとハッキリ観察できるでしょう。

後円部のくびれ部分よりに開口しています。

開口部。

南に開口。
高さは1.5mほどか。
開口部周りはコンクリートで補修されているようです。
開口部奥に見えているのが玄門のまぐさ石。
羨道の天井部分よりまぐさ石が一段落ちる構造に
なっています。
近隣では土岐市の段尻巻古墳に同様の例が見られ
ますな・・・

玄室。

非常に長大な玄室です。
幅2m、高さ2.5mくらい、玄室長は8mくらいある
大型石室です。
奥壁の一部が欠損していますが、それ以外はまずまず
良好に保存されています。


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

天井部分。

大きさの揃った板石が架けられています。

側壁。

平たくブロック状に加工された石材を丁寧に積み上げて
います。
この古墳、側壁下部の石材は小さいのに、上部へ行く
ほど石材が巨大化しているという、特徴的な造りに
なっています。


(*´д`*)パッション!!

玄室から開口部。

左片袖式。
袖部分の石材も、大きな立柱石ではなく小さな石材を
重ねているという特徴的な仕上がり。

石材の積み方が上部にいくにつれてぞんざいに
なっているような気がする・・・
何か途中で急ピッチで築造するような事情があったの
かな・・・?


( ゚Д゚)ハァ?


      中切古墳    総合評価              
   ビギナーお薦め度  道路から開口部まで山道が続いているので、ビギナー
 でも迷わず見学できます。
   マニアお薦め度  前方後円墳に大きな横穴式石室と、マニア好みの古墳
 ですな。
  交通アクセス状況    駐車スペース無し。 下車後徒歩約3分。
  観賞のポイント  状態のいい石室、特に側壁の石積みや玄門周りの構造など見どころ多し。
  その他の注意点   ライト必須。 夏季はマムシ・ハチに注意。



トップへ
戻る